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2002年01月04日(金) 15時01分

ジー・オーグループ:自主製作映画の上映日決まらず 疑問の声毎日新聞


 日比両国を舞台にした投資トラブルが浮上した「ジー・オーグループ」(本部・東京都港区)が、グループの実質的な代表が主演する劇場用映画を製作していたことが4日、分かった。グループ側は、邦画史上トップクラスの興行収入は確実で、配当金支払いが滞っていた一部会員への支払原資にすると説明していたが、公開予定から1カ月以上過ぎても上映日も決まらず、会員から疑問の声が上がっている。

 映画は、「ブレード・オブ・ザ・サン」(太陽の刀)のタイトルで、グループ中核企業「ジャパンジー・オーインターナショナル」(港区)の大神源太名誉会長(39)が自ら企画立案し主演したアクションもの。米ハリウッドの俳優やフィリピンの女優が共演し昨年1〜4月に、日比両国内などで撮影された。

 昨秋、会員に配布した書面では、世界約40カ国で上映が決定、同12月から公開を開始し、全国の映画館でも見られるとPRしていた。グループでは、通信販売事業の広告費について、会員から出資金を募りながら、配当金などの支払いが滞ってトラブルになっていることが明らかになっているが、こうした会員に対して10月8日付文書で、支払い遅れを謝罪。そのうえで、興行収入180億円を支払原資にする、と説明していた。

 映画を国内の映画館で一般公開する場合、映倫管理委員会の審査をパスしなければならないが、この映画は昨年12月現在、映倫に提出されていない。また、宣伝している興行収入は、邦画では3番目のヒット作品になる計算だが、静岡県内の無職の男性会員(62)は「素人が主演した映画に客が入るのか」と不信感をあらわにしている。

 インターナショナル社の多田藤憲(ふじのり)社長は「米国から『逆輸入』して東南アジアなどで公開することが決まっていたが、同時多発テロの影響で予定が狂った。映画は必ず公開する。180億円は、今後製作する映画を含め10年以上先を見込んでの計算だ」と釈明している。

[毎日新聞1月4日] ( 2002-01-04-15:01 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20020104k0000e040050000c.html

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