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2001年12月26日(水) 15時21分

<オウム裁判>新実被告に極刑求刑へ 「武装の中核」 論告求刑毎日新聞

 オウム真理教(アレフに改称)の元幹部、新実智光被告(37)に対する論告求刑公判が26日午前、東京地裁(中谷雄二郎裁判長)で始まった。新実被告は七つの殺人罪を含む計11事件で起訴され、坂本堤弁護士一家殺害と松本サリンの両事件の実行役とされる。両事件の実行役はいずれも死刑を求刑されており、検察側は午後、新実被告に極刑を求刑するとみられる。

 論告で検察側は、松本智津夫(麻原彰晃)被告(46)が「自分の指示で悪業を積み重ねる者を殺害しても教義の実践で、解脱・悟りへの近道になる」と新実被告らに説き、違法活動に関与させていった経緯を詳述し、「新実被告はスパイ摘発や軍事訓練を担当する教団自治省の大臣として、教団武装化の中核を担った」と述べた。

 また、新実被告は松本被告から、坂本弁護士一家殺害事件で「放っておくと将来教団にとって大きな障害となる」、松本サリン事件でも「サリンをまいて実際に効くかどうかやってみろ」と言われ、「解脱、悟りへの近道になる」と考えて了承し、実行役に加わったと指摘した。

 新実被告はこのほか、地下鉄サリン事件でサリンの散布役を車で送迎する運転手役を務め、VXガス襲撃などの事件にも関与したとされる。起訴された11事件での死者は計26人に上る。

 これまでの公判で新実被告は、各事件の事実関係を大筋で認め、「理想国家を建設するため武装革命を目指した」などと説明した。弁護人は「殺人罪ではなく、松本被告を首謀者として、日本国家の転覆を図った内乱罪に当たる。地下鉄サリン事件は殺人ほう助にとどまる」と主張している。内乱罪は首謀者以外には死刑が適用されない。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20011226-00001060-mai-soci

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