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2001年12月14日(金) 00時00分

「殺意はなかった」 祈とう師裁判朝日新聞・

 須賀川市小作田の祈とう師方で1995年7月、信者6人の遺体が見つかった事件で、殺人や殺人未遂などの罪に問われた祈とう師江藤幸子被告(54)ら4人に対する第36回公判が14日、福島地裁(原啓裁判長)であった。最終弁論で弁護側は「殺意はなかった」と主張して刑の軽減などを求め、約6年を要した公判は結審した。判決は来年5月10日。

 弁護側は、4被告が6人をばちで殴って死亡させたことをあくまで宗教的行為の行き過ぎと位置づけた。「暴行の結果、死ぬという認識もなかった」と、未必の故意があったとする検察側の主張も否定した。

 暴行が始まったきっかけについて検察側は、幸子被告が愛人の須賀川市仁井田、元自衛官根本裕被告(27)をつなぎとめるためだったと主張していた。弁護側は「信者の魂を浄化するために神様の指示で始めた宗教行為だった」と反論した。

 争点となった暴行時の精神状態については「精神が神がかり的なかい離状態だった」などと主張。幸子被告と長女の須賀川市小作田、無職裕子被告(30)は心神耗弱状態で、責任能力は限定されるとした。

 その上で、幸子、裕子の両被告と鏡石町笠石、重機オペレーター関根満雄被告(51)の3人に傷害致死、傷害罪を適用するよう求めた。根本被告については「殺意はもとより、被害者が死んだという認識もない」などと無罪を求めた。

 起訴状によると、4人は共謀して95年1〜6月にかけて、信者の全身を太鼓のばちでたたく暴行をくり返し、6人を死亡させたとされる。検察側は幸子被告に死刑、根本、裕子の両被告に無期懲役、関根被告に懲役20年を求刑している。
(12/14)

http://mytown.asahi.com/fukushima/news02.asp?kiji=1622

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