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2001年12月05日(水) 21時42分

オウム、教祖奪還に皇居爆破など計画 ロシアで初公判朝日新聞

 ロシア極東ウラジオストクの裁判所で5日、オウム真理教のロシア人信者の初公判が開かれた。検察側は、被告らが、オウム真理教前代表で教祖の松本智津夫(麻原彰晃)被告を奪還するため、東京の皇居爆破をはじめ、各地で連続爆破テロを計画していたことを明らかにした。

 起訴されたのは、首謀者のシガチョフ、ボロノフ、ユルチュクら5人の男性信者。被告らは起訴事実を認めているという。

 検察当局の陳述によれば、テロ実行予定日は00年夏。爆発物に詳しいボロノフ被告が、東京では皇居と東京拘置所、上野公園、渋谷のほか、青森の観光センターなどの連続爆破を担当。同時に、シガチョフ被告が日本政府に対し、松本被告の「引き渡し」を要求する手はずだった。被告らは同年3月、来日し現場の下見を済ませていた。

 初公判で、このテロ計画に、日本のオウム真理教がかかわった可能性も指摘された。被告らは99年から、イシイと名乗る信者とウィーンやバリ島で接触し、10万ドル以上の資金提供を受けた。爆発物や銃のほか、松本被告の隠れ家も沿海州内に購入した。日本との往復には密航船を使うことになっていたという。

 被告らは、連続爆破テロ計画の実行直前の00年7月、保安当局に逮捕された。

(21:21)

http://www.asahi.com/national/update/1205/023.html

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