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2001年10月04日(木) 00時59分

「迷惑メール」業者を初摘発 大阪府警、22歳男性逮捕朝日新聞

 不特定多数の携帯電話に勝手に宣伝のメールを送信していた業者が、発信元を自分と無関係な会社に勝手に設定し、この会社の業務を混乱させたとして、大阪府警は3日、メールを送信していた愛知県春日井市八事町2丁目、藤澤義夫容疑者(22)を偽計業務妨害の疑いで逮捕した。同府警によると、こうした「迷惑メール」の送信で摘発されるのは全国で初めてという。

 調べによると、藤澤容疑者は今年6月19〜21日、男女交際を仲介する「出会い系サイト」を宣伝するメールの発信元を大阪市中央区の転送サービス会社に勝手に設定し、手当たりしだいに数字を組み合わせたメールアドレスに約17万通を自動発送。受信者が実在しないエラーメール約15万通を発信元に返送させ、同社のメール転送業務を妨害した疑い。

 藤澤容疑者は今年5月にサイトを開設、宣伝のために迷惑メールを送っていたが、多量のエラーメールを受け取らずに済まそうと、以前利用していた転送サービス会社のアドレスを勝手に使ったという。

 出会い系サイトの宣伝などのために、携帯電話番号に片っ端から発送される迷惑メールは昨年ごろから社会問題化しているが、メールを送信する行為自体は規制できないことから、摘発はこれまでなかった。

 NTTドコモでは、迷惑メールの受信を避ける手段として英数字のアドレス設定を進め、NTTドコモ関西(大阪市西区)によると8月末現在、メールの送受信ができる同社の携帯電話のうち約86%が英数字のアドレスになっているという。(23:10)

http://www.asahi.com/national/update/1003/030.html

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