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2001年09月08日(土) 00時00分

高齢者ターゲットの悪質床下関連商法相次ぐ神戸新聞

 築年数の古い住宅の床下に、効果のない換気扇や除湿機などを取り付け、高額な工事契約を結ぶ悪質な“床下関連商法”が相次いでいることが、七日までの県立姫路、西播磨両生活科学センターのまとめで分かった。契約者の約八割が高齢者という。無料点検の名目で、最終的にシロアリ駆除や耐震工事などと抱き合わせるケースもあり、両センターは「悪質と感じたら、契約前に相談を」と呼び掛けている。

 両センターによると、昨年度は西播地域で計二十四件、今年四月から七月までは五件の相談・苦情が寄せられている。多くが、高齢の親が契約した内容について、息子や娘からの契約解除の申し出という。

 姫路市内の一人暮らしの女性(69)の場合は、「家が古く、川の近くで湿気も多いから」と女性宅を無料点検。床下への五台の換気扇の設置やシロアリ駆除、乾燥剤散布、耐震補強の内容で、総額約百九十一万円の工事契約を結んだ。

 家族の相談を受けた姫路生活科学センターは、住居の調査を実施。依頼を受け報告をまとめた一級建築士によると、「換気扇の換気能力はほとんどなかった」といい、耐震工事も床下の建材を金具で補強する効果の薄い工事だったという。

 また、同じく一人暮らしの龍野市内の男性(84)は、換気扇の取り付けやシロアリ駆除、屋根の補強工事などで総額約六百万円の契約を結んだ。男性が打ち明けて初めて、親族が契約に気付くなど、身近に相談相手のいないお年寄りが巻き込まれるケースが多いという。

 この種の訪問販売は、契約書を受け取ってから八日以内であればクーリングオフが可能。姫路生活科学センターの山崎五男所長は「自宅をついの住処(すみか)と考えているお年寄りは、家が危ないと言われればあわてて契約を決めてしまう。本当に必要かどうかの判断を」としている。

http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/010908ke22100.html

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