悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録

2001年08月31日(金) 00時51分

「定説」に負けた?高橋被告に質問なし 成田ミイラ事件朝日新聞

 千葉県成田市のホテルでミイラ化した遺体が見つかった事件で殺人罪に問われた「ライフスペース」元代表の高橋弘二被告(63)に対する初の被告人質問が30日、千葉地裁であったが、弁護、検察、裁判官の3者ともが「質問なし」とし、被告が供述しないまま閉廷した。高橋被告は逮捕以来、「意味不明な発言が多く」(検察)、質問をしても参考になる話は聞けないとの判断もあった模様だ。

 この日、小池洋吉裁判長は開廷後、弁護側に被告人への質問を促した。しかし、弁護側は「質問する必要はありません」と答え、続く検察側も「聞きたいことはありません」。このため、小池裁判長は「それなら、裁判所も質問はありません」とした。

 高橋被告の弁護人の保持清弁護士は閉廷後、「これまでに提出した書面で意見、主張は尽きている。被告人も質問しないよう希望した」と説明した。

 検察側は「弁護側が質問すればこちらもつけ込めるが、何もなければ弾劾しようがない」とし、裁判長が質問しなかったことについては「被告はこれまで、訳のわからないことを話している。これ以上聞いても訴訟の参考になる話が出ないと判断したのではないか」と話した。

 起訴状などによると、高橋被告は99年7月、脳内出血で倒れて兵庫県伊丹市の病院に入院した小林晨一さん(当時66)が、小林さんの長男健児被告(32)=保護責任者遺棄致死罪で公判中=らに連れ出され、千葉県成田市のホテルに運び込まれると、医師による治療を受けさせず、頭を手のひらでたたく「シャクティ治療」をしただけで、たんをのどにつまらせて死亡させ、同年11月に見つかるまで、ホテルのベッドに小林さんの遺体を放置したとされる。

 初公判で高橋被告は起訴事実を全面的に否認し、「『定説』によると小林さんはアルコール中毒の末期症状だった」と独自の主張を展開した。

 9月27日に論告求刑公判があり、来年2月5日に判決が言い渡される予定だ。(00:51)

http://www.asahi.com/national/update/0830/033.html

この記事に対するコメント/追加情報を見る

ニュース記事一覧に戻る

トップページ