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2001年08月01日(水) 03時01分

迷惑メール:アドレス変更効果なし ドコモに改善要請 総務省毎日新聞


 NTTドコモのiモードに、「出会い系サイト」などから勝手に送りつけられる迷惑メール問題で、同社が受信拒否策として呼びかけているアドレス変更手続きを取っても、メール送信が可能なパソコンソフトが販売されていることが、31日分かった。総務省はこれらのソフトを使ったとみられる被害を確認し、同社に改善策を急ぐよう要請した。警視庁も業務妨害容疑に当たる可能性もあると見て情報収集を始めた。

 今年5月には、迷惑メールの大量送信によると思われる全国的なメール受信不良が発生しており、現状が続けば、同社のサービスそのものに支障が出る可能性を指摘する声も出ている。

 この問題は、同社のメールアドレスの初期設定が、「090」で始まる11ケタの電話番号そのものだったことから、「出会い系サイト」などを運営する業者が、「090」以下の数字をアトランダムに組み合わせることのできるソフトを使って大量にメールを発信し、社会問題化した。「夜間でも受信するたびに電子音が鳴る」といった苦情から、NTTドコモはメールを受信すると課金されることから「なぜW料金を取られるのか」などの抗議が相次いでいた。

 このため、同社は6月18日、英語と数字を混ぜ合わせたオリジナルアドレスへの変更を呼びかけ、電話番号を使ったメールアドレスの初期設定を廃止した。また、通信料を一部無料化して、利用者負担の軽減を図った。

 iモード契約者は現在、全国で約2586万人いるが、オリジナルアドレスに変更した利用者は今年3月時点で約3割だったが、6月中に7割を超えた。

 ところが、総務省電気通信消費者センターに7月初めから、「アドレスを変えたのに、迷惑メールが届く」など被害申告が続々と届き、数カ月もたたず、「対策破り」が横行していることが判明した。

 インターネット上では、「英数字と記号を組み合わせた最高5000兆通りのメールアドレスを自動生成し、10万通を自動送信」などとうたった自動送信ソフトの販売が掲示されるようになった。このため、警視庁も本格的な捜査に乗り出した。

 ソフトを販売している男性は、毎日新聞の電話取材に「販売したのは10数台。犯罪だというならやめる。だけど、そもそも英語と数字をアトランダムに組み合わせ、ダイレクトメールを送るシステムは5、6年前からある。海外製ソフトも簡単にダウンロードできるため、そもそもドコモの対策のやり方がおかしい」と話している。

 NTTドコモ広報部は「この件について具体的な答えは差し控えたい」としている。

[毎日新聞8月1日] ( 2001-08-01-03:01 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20010801k0000m040166000c.html

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