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2001年07月13日(金) 15時49分

マイライン登録トラブル続出 代理店が勝手に変更か朝日新聞

 5月に始まった電話会社選択サービス(マイライン)を巡り、「A社に登録したのに、知らぬ間にB社に変更された」などのトラブルが続出している。勧誘を代行する代理店などが顧客の申込書を勝手に修正したり、偽造したりしているらしい。知らぬ間に登録変更された人や、勝手な登録変更に対し賠償金が支払われた例も。登録を受け付けるマイラインセンターでは、登録時に回線利用者本人への内容確認などをしていない。様々な苦情は1日に1000件近くに上っている。

 マイラインの登録申込書は各電話会社などが配布しており、自社と併せ他社への登録希望も記入できる。同センターなどによると、申込書は代理店に一度集められ、記入漏れなどのチェック後、各電話会社経由でセンターへ提出される。

 一般に、代理店へは顧客獲得数に応じた出来高制で仲介料が支払われるため、販売員が書類を書き換えるなどして顧客数を稼いでいると見られる。同センターでは記入者が回線所有者本人か、内容が本人の希望通りか、などの確認作業は行ってはいないという。登録変更は10月末まで何度でも無料で、後から提出された申込書が有効となる。

 横浜市の会社員の男性(43)は今年2月上旬、「市内」など4区分すべて日本テレコムに申し込み、マイラインセンターから「登録通知書」が届いていた。ところが半月後、同センターからまた「登録通知書」が届き、すべて「NTT東日本」になっていた。

 センターへ抗議すると、日本テレコムを希望する申込書が提出された後、NTT東日本への登録申込書が再度提出されていた。2度目の申込書は、電話番号や回線所有者は会社員宅だが、記入者欄には知らない人の名があった。会社員は「他人が勝手に登録できるなんておかしい」と憤る。

 横浜市の会社員(42)も、KDDIとNTT東日本の2社に登録希望を出したら、NTTコムとNTT東日本に変えられていた。NTT側によると、代理店で販売員によって「NTTコム」と書き直された後、センターへ提出されていた。NTT側は抗議を受け、会社員に賠償金を支払った。広報室は「販売員はすでに辞めており、動機は分からない」と話す。

 センターへは1日に約1万件の問い合わせがあり、1割弱が「申し込んだ覚えがないのに、登録通知書が来た」「申し込んだのに適用されていない」などの苦情という。国民生活センターにも苦情が相次いでいる。これまでにもNTTコムやKDDIなどの代理店社員らが、電話帳から名前を拾い出して申込書を偽造し、勝手に登録していた例が明らかになっている。

 マイライン事業者協議会の集計では5月末現在、全国約6100万回線のうち、「市内」分約2300万回線が登録済み。(15:49)

http://www.asahi.com/national/update/0713/025.html

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