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2001年05月31日(木) 19時15分

<会員商法>弁護団、業者を詐欺容疑などで告訴へ毎日新聞


 東海地方などの若者に「格安でリゾート施設が利用できる」などと実体の乏しいクラブへの入会を持ちかけ、契約時にダイヤなどをローンで買わせていた問題で、若者らの訴えを受けた弁護団は31日までに、業者を詐欺容疑などで警視庁に告訴する方針を固めた。業者は大手企業との提携をかたり、全国で会員6000人以上、契約総額50億円以上を集めたとされ、詐欺事件に発展する可能性も出てきた。

 この業者は「オーツーアイ企画」(東京都新宿区)。約5億8600万円の負債を抱えて昨年9月、東京地裁で破産宣告を受けた。昨年10月に結成された「被害者弁護団」の話では、東海地方、東京、大阪などで20代を中心に約400人から依頼があった。

 それによると、同企画の関連会社が運営する「プレステージクラブ」は入会を勧める際「チケットやブランド品などの値引き購入や、レジャー施設の格安利用ができるが(入会する場合は)ダイヤや絵画、ビデオを買う形で契約してほしい」などと勧誘。七十数万〜百数十万円でローンを組ませた。

 だが、入会後も割引サービスはほとんど実施せず、会社は破産。会員らは、ダイヤや絵画を3万〜5000円でしか処分できなかったという。

 関係者によると破産申し立て前、クラブを運営する関連会社から、元社長が役員を務める別会社に数億円が貸し付けられていた。このため弁護団は「旧経営陣の乱脈経営が破たんの原因」とローン契約の際、勧誘に当たった同企画の元社長を詐欺罪などで刑事告訴する準備を進めている。

 一方、弁護団はローン契約に関して、同企画と提携していた大手信販会社の一部を相手取り、支払金返還訴訟の準備も始めている。だが弁護団は「信販会社の一部とは和解交渉の余地も残っている」と話している。

 愛知県の30代の男性会社員は、91年7月、入会してビデオ20巻を70万円で支払う契約をした。月額3000円の会費を払い続けたが、サービスが利用できないため解約しようとした昨年、「一生会費がいる」「解約には70万円の契約が新たに必要」と社員に言われたという。


[毎日新聞5月31日] ( 2001-05-31-18:25 )


http://news.yahoo.co.jp/headlines/mai/010531/dom/19150000_maidomm032.html

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