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2001年05月21日(月) 16時50分

オウム事件テーマの作品、世界が注目 カンヌ映画祭朝日新聞

 カンヌ国際映画祭のコンペ部門には、受賞は逃したものの、オウム真理教による事件から着想を得た是枝裕和監督(38)の「ディスタンス」が出品された。オウム関連の「日本発」の映画や書籍が最近、世界的に注目されている。

 「ディスタンス」が描くのは、カルト教団による無差別殺人事件の3年後。実行犯は教団に殺され、教祖も自殺。事件は風化し始めるが、罪の意識にさいなまれる実行犯の遺族たちが互いに語り合い、心の奥に閉ざしてきた肉親の思い出と向き合っていく。

 是枝監督は、教団前代表・松本智津夫被告の公判を傍聴するなどして構想を固めた。99年12月、上祐史浩幹部の出所の際に「オウムを生んだのは僕らの社会という視点がない」と感じたのがきっかけだったという。

 「なぜ無差別殺人事件を起こしたかは理解できない。でも、彼らと僕らは地続きだという意識がなければ問題は解決に向かわない」。そう思う是枝監督に、カンヌの担当者は「(世界や人類が破局を迎える運命にあるという)終末観を、日本映画がいま世界で一番、漂わせている」と語りかけたという。

 オウム関連の作品に国際映画祭で光が当たるのは初めてではない。松本サリン事件の報道に焦点を当てた「日本の黒い夏—冤罪—」は今年のベルリン国際映画祭に出品され、熊井啓監督は特別功労賞を受けた。信徒に密着した記録映画「A」(森達也監督)が98年から99年にかけて、ベルリン、釜山、香港の国際映画祭で上映されたこともある。

 一方、村上春樹氏による地下鉄サリン被害者のインタビュー集「アンダーグラウンド」は、英国で1万部を超える売れ行き。韓国、台湾、中国、米国でも出版された。

 英国では今年2月、信徒へのインタビュー集と合わせた形で出版された。編集者のイアン・ピンダー氏は「信徒に見られる社会からの疎外感は、全世界的な問題だ。この深刻なテーマに多くの人がひかれているのでは」と話す。(15:26)

http://www.asahi.com/culture/update/0521/003.html

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