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2001年05月07日(月) 16時07分

都議のハイヤー代激減 気になる?有権者の目朝日新聞

 東京都議会議員が使っているハイヤー代金が、この2年激減している。昨年度の利用額は1448万円で、5年前の10分の1以下になった。99年度から都議会にも情報公開条例が設けられ、ハイヤー代金が公開対象になった影響が大きいとみられる。税金の使い方への都民の視線が厳しくなる中、6月に都議選を控えた都議たちからは「無駄遣いはもうできない」との声が出ている。

 都議会では、議員の公務に限って公用車の使用が認められている。公用車には都が所有する庁有車と、借り上げハイヤーの2種類がある。

 都議会に配置されている庁有車は22台。5人以上の会派に優先的に割り当てられ、自民党が4台、公明党3台、民主党2台。共産党は辞退している。そのほか正副議長が各1台。残る11台が共用車で、都議ならだれでも使うことができる。庁有車を使うのが原則だが、出払っているときは議会局や財務局が民間のハイヤーを配車する。

 都の決算書などによると、95年度のハイヤー代は約1億8000万円。当時の都議会の定数128で単純に割ると1人当たり約140万円になる。その後96年度は約1億4800円、97年度は約7300万円と推移。99年度に一気に約2300万円に減り、さらに昨年度は約1450万円になった。

 都議会局によると、99年度から都議会の情報公開条例が施行され、月ごとのハイヤー利用総額などが公開されるようになった。また予算額を議員数で各会派に割り当てたり、利用者が経路などを記入した乗車票を会派の配車責任者に提出したりするなど使い方のルールもつくられた。

 その結果、議員側が自粛したり、各会派が予算額を超えないよう所属議員に呼びかけたりするようになり、98年度に3094回だった利用回数は、99年度には約4分の1の798回に急減した。

 予算額も利用実績の減少に合わせて段階的に引き下げられ、今年度は5年前の約半分に当たる約9600万円まで落ちている。

 また過去を見ると、都議選のある年にはハイヤー代金が減る傾向にある。選挙で地元回りが多くなってハイヤーを使う機会が減ることや、有権者の目を意識して自粛ムードが広がるためと見られている。

 古参都議らによると、以前は公用と私用の境がはっきりしない宴席へも気軽にハイヤーを使っていた。しかし、最近は視察や国会議員への陳情などに限って使うようになったという。ある都議は「6月には都議選がある。有権者の目もあり、指摘されないような乗り方を心がけている」と話している。(15:06)

http://www.asahi.com/politics/update/0507/005.html

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