1999年07月14日(水) 00時00分

「泰道」側の賠償請求棄却佐賀新聞

〈「泰道」側の賠償請求棄却〉

手かざしで病気を治すという団体「泰道」を運営する宗教法人「宝珠宗宝珠会」(熊本県岱明町)が、週刊文春の記事で名誉を傷つけられたとして、文芸春秋(東京)に損害賠償と謝罪広告を求めた訴訟の判決で、東京地裁は十三日、請求を棄却した。
問題になったのは、乳酸菌飲料メーカー「ヤクルト本社」(東京)が、デリバティブ(金融派生商品)取引などで損害を出したことに絡み、週刊文春が昨年四月二日号で「ヤクルト副社長は『奇怪な宗教集団』の『お告げ』で一千億円の損失を出した!」と見出しを付けた記事。
藤村啓裁判長は「原告に関する記述は活動の実態を反映し、虚偽とはいえない」と指摘。「一般社会で原告は特異な新興宗教団体と受け止められており、記事は許容される範囲の表現」とした。
記事で取り上げられたヤクルト元副社長については「泰道の会員で、原告開催の経営セミナーに少なくとも五—六回参加し、その中で題材として株式を使ったと認められる」と言及した。

http://www.saga-s.co.jp/pubt/ShinDB/Data/1999/07/14%5f07%5f32%2ehtml

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